「知床の町に住んでるんだから、熊くらい出るっしょ。」
と多分、遠くのお友達・お知り合いが、思っているであろうことがちょっと悔しい。
私も、斜里に住んでいなかったら、そう思っただろうけど。
信じてもらえないかもしれないけど、斜里市街に住んでいる町民は「熊なんて街中に出ない」と信じて暮らしていたのだ。たぶんほとんどの人が。
何週間か前、観光客の方に、「この辺は熊出るんですか?」と聞かれたときも、
「はっはっは、さすがに市街地には出ませんよ縲怐Bシカは出るみたいですけど縲怐B」
と答えたのだった。心はすでに、立派な斜里(市街)町民な私。
そう。住んでみて、土地勘が出来るにつれ、山からこれだけ離れているし・・・
森が続いている、といっても、間に道路があって、ビュンビュン車通ってるし!
”ごみの出し方”に、”ウトロ地区の方は”ヒグマに注意・・・云々書いてあったし。
ああ、斜里市街には、熊は出ないんだ。と、自然と学習したのでした。
(実際に、これまで市街地に出たことはなかったそうだし。)
しかし・・・・
シカは出るのに、珍しい野鳥はいっぱいいるのに、フクロウも来るのに、キタキツネもユキウサギも街中(の森)にいるのに、
熊だけ出ない。っていうのは、よく考えると、都合の良すぎる考えだった。。。
と気づいた。。。
どうしてこんなことになったのかは、これからの議論を待つとして、(待っても結論は出ないのかもしれないけど)
どうせ一人では山に入らないし縲怐Bヒグマに興味ないし縲怐B
と不勉強だった私は、とりあえず初歩から勉強をすることに。
何にも知らないと、”勝手な意見”すら持てないですからねぇ。
世の中にたくさん出ているヒグマ本を、職場でチラチラと見たりしている今日この頃です。
それにしても、撃たれたヒグマの親子の映像を見て、ちょっとかわいそう、と思ったのは自分でも意外でした。
これまで同じようなシーンに、何の感情も持たなかったのは、単に無関心だっただけ。なのだと気づいた。
(「安全のためなら射殺もやむなし」と、”意見を持っているつもり”になっていたけど。)
ちなみに。知床は、最先端の自然環境問題が起きる場所なんだそうです。
対岸の火事と思っている道民のみなさん。
明日はわが身、かもしれないですよ縲怐H?
追記。関連記事。
くろてんブログ::ヒグマが斜里市街地に出没しました
Tatsuya’s blog::技術論のクマ管理
SEEDSコラム::お騒がせの斜里市街地ヒグマ出没
[…] くまちゃん […]