身体は知床にあっても、心の中が東北方面を意味もなくまだ漂っているので、○○が美味しかった~、とかしばらく書けなさそうです。
さて、昨日斜里上空に居座っていた雲、みんな気になったみたいですねぇ~。
「レンズ雲」ですよ~。(Y新聞に気象台コメント掲載、の情報をいただいたので、急に強気。)
ほんとだ、たくさん写真が出てるわ
~Twitterより
okameahiru さま
~ブログ
北こぶログ:「ま、ま、ま、まさかの!?」
知床の自然情報:「心洗われるような」ツꀀ
@okameahiru(もきえ)さん、北こぶログさんあたりの完成された雲底を目撃していたら、レンズ雲!との確信をもてたのですが・・・
私が目撃した11時ごろの写真・・・。斜里町リサイクルセンター付近より。
そのまま網走へ移動。鱒浦付近より。11時50分ごろ。
とにかくでかかったのと、風上側(写真右側)と思われる方はぼやぼやーっとしていたのと、斜里岳の高さの倍くらいの位置に出ていたので、はて、レンズ雲というのはこんな高いところに、こんなにでっかく、あまりレンズっぽくない形で出ていいものであっただろうか。と網走で買い物をしながら悩んでいましたが、
まあ、つまり規模の大きなレンズ雲が出来ていく途中だったんですね(笑)
レンズ雲というのは、「山岳波※」と言われる上空の風によって出来る積雲の一種。
※もうちょっと詳しく→山岳波:瑞翔 さま/気象と災害:航空機事故
まず、できる位置によって分類があり、山の上に生じるものを「笠雲」、それ以外の場所に出来るものを「吊(つ)るし雲」という。
レンズ雲は、この「吊るし雲」の一種だそうです。
山岳波の模式図を、教科書を見て書いてみました。
レンズ雲、とある部分の風の流れに注目すると、上昇気流となっており、ここで凝結が起こり雲が生じます。
参考:百万人の天気教室
一日中居座っていたのは、昨日の地上天気図を眺めると、知床付近の気圧配置がほとんど変化していません。
上空では同じ方向で風が吹き続けていたのでしょう。
(証拠となる高層天気図を示せないのが歯がゆい・・・。高層天気図上、大規模の流れから見ると、上空は西~北の成分をもっているように見えるのですが、雲の出来方から、実際は南東~南風だったと思われる。これは私の解析力の無さで天気図・データを読み取れてないのでしょう。)
やはり高気圧圏内にあった今日29日も、午前中、規模の小さいレンズ雲が出ていました。
また、レンズ雲は、上空の風が強い場合に出るため、天候悪化の前触れと言われますが・・・今回は東風の成分を持った風が知床山脈にぶつかっていたと思われるので、大規模の風の流れ(西→東)と逆、ですよねー。
もし西風でできるレンズ雲だったら、風の流れに乗って天気は変化したのでしょうが、相殺される向きなので、天気変化は停滞していたんだろうなーと勝手に思ってます(というか、天気変化が停滞する中で、上空に東風が吹いていた。)。
ご指摘は甘んじて受けますのでコメントお待ちしております。詳しい方教えてください。
あ、でもジシン雲じゃないの?ってのは無しでお願いします、ジシン雲否定論者なんで。
(論というほど偉いことは言えないが)
とまあ、気分転換のいいネタができたとばかりに、だらだらと書いてみました。
不安な気分の時にはお勉強が有効です。インチキ予言なども横行しているようなので、こんなときこそ日ごろ気になっていることを勉強してみましょう、楽しめる範囲で。
[…] さてさて、吊るし雲、の話。去年みごとなレンズ雲が見られたのが、3/28で。 […]
[…] こんなときだからこそお勉強 […]