紺碧の空3

北海道をノマド的に生きる日々の覚書き

技術覚書

親指シフトと私

投稿日:2013年10月27日 更新日:

この記事は親指シフト(orz配列)で書いています。

—–

親指シフト。・・・その響きに私が思い出すのが、北の国から 巣立ちでのタマコの台詞「東京はもう卒業したの」(みたいなかんじの。のちに純も富良野に帰ってそんな台詞を言うのだが)である。「親指シフトはもう卒業したの」である。

私の実家にはものこごろついたころから富士通のワープロ機OASYSがあった、それも歴代の。身内にF系事務機器のディーラーの人がいたので。

小学校中学年の頃には彼らおあしすくんたちと蜜月となり、ばちばちと日記を書いたりラブレターを書いたりテレビ局への投稿文を書いたりしていた(当時からそんなことしてたのね、と各所からつっこまれそうだが、そんなことに興じてたのはそのころと最近だけだ、人生において)。

あまりにも仲良くなりすぎ、外字入力機能で魔女宅のキキの絵を描いたり、辞書機能に百人一首やら高校生クイズの問題やらを登録したりして遊んでいたため、ディーラーのおじさんに「(きゅむ)ちゃんは将来プログラマーだね」と言われる始末。

もちろんそんなわけのわからんむずかしそーな仕事につくわけあらへん。と信じて疑わなかったけど。とにかくそんなOASYSに採用されていたのが、親指シフトキーボードなのである。

高校まではそのまま趣味の範疇でワープロを使い、大学でレポートを書く段になりやっとタイピング技術が日の目を見るわけだが、世はワープロ専用機からパソコンのワープロソフトへと潮流が変わり始めた時代。JISかな入力でタイピングを覚えてきた子たちも、卒論準備のころにはローマ字入力に矯正完了してたし、親指シフトをやめるのは当然の流れだと躊躇もしなかった。(大体、まわりで親指シフトの存在を知ってる子はほぼおらず、しかも少し事情通の友人には軽く非難されたおぼえが)

あれから十数年。どうしたことか、信じがたいことに、親指シフトがすばらしい、日本語を打つなら親指シフトが早い。みたいな話を時々耳にするようになった・・・何をいまさら?しかもエミュレーター入れてまで?だってあの真ん中にシフトが付いてるキーボードでないと意味ないじゃん。

いくらカリスマ実業家が誉めそやしているときいても、全く興味は湧かなかった。そりゃ、素晴らしいのはわかってるけどさ。母校をほめられるような感じ。だって卒業したんだもん。みんなも卒業しろってあの時言ったでしょ。純が東京にあの後足を踏み入れなかったのと同じ気持ちである(たぶん)。

ちなみに、ま○くもにーぐる並みの予知能力を発揮したディーラーのおじさんは、私が晴れて?プログラミングをするような仕事に付いたことは全く知らないまま、この世を去ってしまった。彼の言葉を意識して就職したわけでは全くないけど、あの頃があるから今の私があるのかなとは思う。

そんなこんなで自分にとって多少センチメンタルな対象である親指シフトに邂逅する機会が、最近突然やってきたのだ。(つづく)

-技術覚書
-, , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

google search consoleエラー、simplicity固有問題をつぶしていく

ひきつづき、search console のエラー取りをしています。 simplicityをまじめに使ってる人は、こまめにアップデートしてるのかもしれなけど、基本放置しちゃうので・・・ 2つ、エラーに …

no image

phpMyAdmin導入

phpMyAdminも導入しました。らくーかんでは、このツールもほぼワンクリックでインストール完了。 先に導入していた、MT(MovableType)とWordPressのテーブルが覗けるようになる。 …

覚書き

富士通のwindows8パソコンがフリーズする

前の記事に書いた、オットのPCがOS起動後、3分くらいでメモリが99%になってマウスも動かせなくなる事象。 機種はFMV-BIBLO NF70YN(一式)。今年の春、WEB MARTでカスタマイズ購入 …

no image

弥生(やよい)の青色申告、で昨年度のデータを使いまわす

そりゃ、私だって事務仕事、大嫌いですよ?できればやりたくない。後回しにしたい。 システムエンジニア(業務系)というのが事務システムを作る仕事であると気づいたとき。 ・・・どうしようかと思いました(会社 …

JetpackとSEOのこと

1月に立ち上げたサイトで、メール投稿のためにやむなくJetpackを入れてみたところ、昔毛嫌いしていたほど重たい感じでもなかったのと、何より表示高速化が望めそうだったので、笛ブログと、もう一個のアフィ …











スポンサーリンク