紺碧の空3

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雲をつかむ話

初雪幻想

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11/15の霰

みぞれは雪だ。あられは雪ではない。

この時期になると、毎年調べている気がする。いい加減覚えろよ。といっても、こういうこと(地上観測)を真面目に考えるようになったのはこの3年だから仕方がない・・・(にしても若年性痴呆を疑うほどの物忘れだ)

鏡面(2010年の記事)

そう、あられは雪ではないんだよね。でも昨日、夜ご飯を作っていたら、ゴンゴンと雹が降っているかのような音が。ぎりぎり、5mmくらいだったので(ちょっと超えてたのもあった気がするけど)あられだなぁ。これって初雪じゃないよね、と「気象ハンドブック」(うちのはNHK版)開いていたら・・・「雪あられ」という言葉が。しかも、それが雪かどうか明記されていない・・・!

ネットで検索すると、「氷あられは雪じゃないけど、雪あられは雪なのよ♪」的なことを掲載している公的機関のHPがあり・・・はてこれはどうしたものか。どうも、網走も今朝、地面は(たぶんあられで)真っ白だったけど、初雪宣言は出てないみたいだし・・・うーん。

と悩んでいる旨をU先生に告白したら、気象台に電話してみよう。ということになった。すみません気象庁様、いつも変なこと聞いて。

気象庁のハンドブック(おそらく「地上気象観測指針」のことと思われる。てか在庫数2、ってすごいな)によると、と以下の様な回答をいただきました。(電話をしたのはU先生なのだが)

凍雨 雪あられ 氷あられ・・・雨
霧雪 細氷 雪 みぞれ・・・雪

なるほど。

しかし、知れば知るほど、謎が深まるのは不勉強者の常。じゃあなんで、この区分なの?ということになって。

なんとなく、前者は丸っこくて、後者は結晶ひらひらが混じってそう。っていうイメージはあるんだけど。

・・・

色々想像で議論した限りは、「水蒸気からの昇華による結晶か、液体の水(過冷却水)が凍って出来たかの違いでは?」ということになったのだけど・・・

気象観測の手引き – 気象庁 から、関係のありそうな特徴を抜粋すると

【チーム雨】

凍雨(とうう)・・・透明の氷の粒の降水。粒は球状又は不規則な形で,まれに円すい状である。

雪あられ・・・雪あられは,中心の氷の粒(普通は氷晶)が急速に凍った雲粒でおおわれている。中心の氷晶と凍りついた雲粒との間にすき間があるので雪あられの比重は一般に小さく 0.8未満である。

氷あられ・・・氷あられは全体的又は部分的に,すき間が氷或いは氷と水でみたされた単にうすい殻が凍結しただけのような雪あられでできている。/氷あられは雪あられとひょうの中間状態であり,その部分的に滑らかな表面と高密度で雪あられと区別できる。

となっている。「雪と雷の世界」では、あられは、「雲の中で落下中に数多くの過冷却雲粒を捕捉してきた」とあるし、凍雨は「雨氷は上空で融解した雪の結晶が、その後過冷却した状態で地上に到達したもの/凍雨は過冷却した状態からさらに進んで凍結した半透明の粒の降水」とのことなので、考え方としては過冷却水が起源説で間違っていなさそう。

さて問題は雪チーム。気象観測の手引き、だと、以下のような感じで、最後の二つが要領を得ない。

【チーム雪】

雪・・・空気中の水蒸気が昇華してできた氷の結晶の降水。

みぞれ・・・雨と雪とが混在して降る降水。

霧雪・・・気温が約 -10~0℃の間のときに生じる霧雨に相当する。

細氷・・・晴れた空から降ってくるごく小さな氷の結晶の降水で,大気中に浮遊しているように見える。/一般には板状結晶のものが多く,その直径は約30~ 200μmである。

細氷、は、「雪と雷の世界」に載っていて「大気中のわずかな水蒸気による凝結核への凝結→凍結によって氷晶が成長」とある。どうやら、水蒸気からの昇華説、正しそう。

でも、霧雪が載ってないんだよな・・・まあ、「結晶の直径が1mm以下の雪」とのことなので、ミニ雪ってことでいいのかしら。

あっ、あと、気象観測の手引き、でもう一個、別の特徴をみつけたぞ。チーム雨、には以下の文言が。

【チーム雨】(特徴抜粋その2)

凍雨(とうう)・・・この粒は,普通堅い地面に当たるとはずみ,音をたてる。

雪あられ・・・この粒は,堅い地面に当たるとはずんでよく割れることがある。砕けやすく容易につぶれる。

この粒は,堅い地面に当たるとはずんでよく割れることがある。
砕けやすく容易につぶれる。

氷あられ・・・この粒は簡単にはつぶれず,堅い地面に当たると音をたててはずむ。

対して、霧雪には「この粒は,堅い地面に当たっても,はずまないし,こわれもしない。」と書いてるのだ!細氷、も、はずんだりこわれたりしなさそうだ。ひょっとして、この地面にぶつかったときの動き方(弾んだり壊れたりするかどうか)で、固形状の降水の雨と雪を分けているのかな?

結局、観測上の便宜のために、雨と雪を(無理やり)分けている面もある思うので、あまり学問的には明確に区別してないのかも。(細分化したそれぞれの現象の定義はあったとしても)

という結論でどうだろうか。

(そもそも、「雪と雷の世界」で、あられ、は「雪」の章に載っているのだ・・・もうっ!)

さ、たくさん考えたから、今年はいつ、白いものが降って来てもバッチリだわよ。ふふ。

・・・今年はね。

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