「北の気象」編 3月(1/9)
本の出版は平成2年。1990年か。書かれたのはその1年前ぽい。
この本は、北海道の気象ネタの歴史というか近年の気象史を振り返る勉強にもなりそうだ。
今回の話題で言うと、昭和62年から、紋別、網走、ウトロを結ぶ流氷ロードバスってのが走ってたんだって。あと、稚内から宗谷海峡をめぐる流氷観光船もあったらしい・・・今ないよね?
海明けの頃はいっそう海が青い。増殖したプランクトンで褐色に色づくことも。
小高い丘の上から見渡せる範囲はせいぜい20キロ。流氷は時速2~3キロで動くので、一晩で視界からいなくなることもある。
流氷があるからこそ、好漁場が生まれる、と認識されるようになってきた、とある。
このころから、流氷観光とか科学的な研究が一般に出回り始めたのかな。
さて、急にこのコーナーを再開したのは(きまぐれ)、やはり今回の暴風雪のことを書いておきたかった・・・といっても備忘メモレベル・・・
今日は災害後初の平日ということで、各局のワイドショーや、気象予報士が出そうなニュースを一通り録画してみた。その感想と役に立つと思ったところメモ。
私が気になった「天候急変前、低気圧が2つに」に触れている人はいるだろうか?というのが一番の着目点だった・・・
- 今回の暴風雪の原因、台風並みに発達した低気圧、としているのはどの解説も一緒。
- 午前からの天候急変に触れている番組も半分強くらい。そのうち、2つでは、低気圧が2つあったことに触れ、うち1つでは、低気圧と低気圧の間で等圧線の変化が無く午前中は穏やかになった。と説明(テレ朝全国)。もう一つは中心付近が台風の目のようになって穏やか、その後二つの低気圧がくっついて発達した、と説明(菅井さん)。
- 車の中にいて、動けなくなった場合、エンジンを切っても外気温がたとえば-4度の場合、室内も-4度になるまでには5、6時間かかる。かつ、車の中は風が無いので、毛布でも十分しのげる。外よりはいい、という説明。
- 昨年の同時期に北見で50センチ降った低気圧に触れた森田さん
全国ニュースでもだいぶ取り上げられたけど、やはり本州でも起こるかもしれない災害のときとは、力の入りようが違うなぁと。本州の災害だったらアマタツくんやら森田さんが現場に出かけていくのに、事件事故レポーターの人が現地に行くのも、「あなたの身に起こるかもしれない気象災害」ではなく「滅多に起きないひどくかわいそうな事故」扱いなのか、下請けに出すお金(移動費)が無いのか?
かといって、道内番組でも、力の入り方がイマイチ。意外に少なかったのがHBC。録画する番組間違ったかな・・・
「天候急変」に目をつけた、テレ朝のネタ出所はウェザーニュース?ウェザーリポーターの写真を根拠に、気づいた人がいたのかもしれない。所詮、北海道の局も、札幌にしかないんだから、そこのよほーしさんには気づけないこともあるよね。
こういう急変のケース、また低気圧が2つに分かれる場合の先行例を調べたいなぁ。宿題。